栄養満点の魚のぬか漬けへしこの美味しさの秘密を探っていきましょう!
【乳酸菌まみれのアミノ酸食品】
まさしく、糠床は乳酸発酵の極みです。
そこに漬かった鯖のタンパク質が、乳酸菌によって分解され、強い旨味や香りが生まれます。さらに、分解されたタンパク質はアミノ酸となり、体に吸収されやすい状態となります。そのままでは消化吸収に時間がかかる動物性のタンパク質も、発酵・熟成という過程を経ることによって、体にとって負担の少ない栄養素となって吸収することができますね。
乳酸菌が生み出す生産物質もまた、腸内環境を整える役割を果たしてくれます。
へしこ表面に付いている糠も洗い流さずうまく利用していただきたいですね。
おすすめは「へしこ糠ふりかけ」糠じっくりとカリカリニなるまで煎り、ゴマを加えて完成。
【ペプチドが5倍に!】
ペプチドとは、タンパク質が分解されたアミノ酸が数個連なった構造の物質です。
これは、血圧の上昇を抑える働きを持ち、高血圧の方の血圧を安定化させる働きを持つと言われています。そのペプチドがへしこになる前の鯖と比べると、なんと5倍にも増えるというのですから、かなり効果を実感できるのではないでしょうか。
また、ペプチドには抗酸化作用・ホルモン作用・免疫調節作用などの効果があり、アンチエイジングにはもってこいの食品だといえます。
【DHA・EPAをたくさん摂取できる】
私たちにとって、必須脂肪酸である「DHA・EPA」という栄養素が、へしこにはたっぷりと含まれています。必須脂肪酸は酸化しやすいので、本来は新鮮な魚から摂取することが推奨されますが、このへしこになった鯖は「ぬか」による抗酸化作用で酸化を防ぎ、「DHA・EPA」を損なうことなくたくさん摂取できるのです。
■DHA
動脈硬化予防、高脂血症予防、認知症予防、アトピー・アレルギーの改善、ガンの抑制効果
■EPA
中性脂肪やコレステロールの減少、血栓予防
などの効果があります。
【豊富なビタミン・ミネラル】
糠は、玄米の外側「胚芽」です。この胚芽の密集地帯であるぬか床には、玄米の持つ栄養素 ビタミンB群、ビタミンE、鉄分、カルシウム がたっぷり含まれています。
さらに鯖の持つビタミンBを5〜10倍に増やしてくれるという嬉しい効能も持っているのです。
また塩漬けの効果で、ミネラルもたっぷりと摂取できるでしょう。
魚と糠の栄養のダブル効果で、へしこは体にとってとてもありがた〜い発酵食品だったのですね。
美味しいへしこをふだんの食卓に取り入れて、発酵パワーで毎日を健やかにお過ごしいただきたいです(^_-)-☆